解説    

金剛界曼荼羅は、大日如来を教主とする九種の曼荼羅が一つに集められたものです。胎蔵界曼荼羅と対になります。内観・凝集の極みに金剛身をなし、如来と感応し、即身成仏をなします。
 各々の円形は月輪といい、満月の形とされます。その形が円形で、清浄な色彩であるため、菩提心、知徳円満の象徴として、修法の観想にも説かれています。
 インド密教においては、月や太陽を観想しましたが、これらの形の中に諸尊を観想することがそのまま曼荼羅の中に取り入れられ、各尊の姿は円形の中に正面向きの端正な姿で描かれるようになりました。
 円形、方形を組み合わせた幾何学的構成は、胎蔵界と異なり、より整備発展させたものであるともいわれています。

 
関連項目
  前のページへ 戻る 次のページへ
 
 
 
| トップ | 会社概要 | リンク | サイトマップ |
(C)Naka'bussan Co.,Ltd. All Rights Reserved.無断転禁止です。
〒411-0845 静岡県三島市加屋町1-13「仏教美術 中」(株)中物産 担当:中川亮一
Tel:055-972-9676 Fax:055-972-9748
nakagawa@buddha-art.com
各種仏画・仏像、注文・制作承っております。気軽にご連絡下さい。